訳注 弁顕密二教論
なぜ密教はすぐれているのか。法身説法・果分可説の点から、唐から持ち帰った密教が仏教の中で最も勝れていることを喧伝した空海の初期の代表作に丁寧な解説を加え、わかりやすく読解した決定版。《訳註シリーズ》最終巻!
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凡例
参考文献
『辯顕密二教論』の全体像
1 顕教と密教
2 法身説法
3 果分の説不
4 『釈摩訶衍論』の重視
5 不読段
6 撰述年代
『辯顕密二教論』巻上
Ⅰ 序論
1 顕教と密教
2 顕密――教えの効能の優劣
3 撰述の目的
Ⅱ 本論
1 顕と密の違い
2 法身説法の証拠
イ 法身説法の証拠を問う
ロ 何故今まで説かれなかったか
ハ 典拠の問答
3 『釈論』による五重の問答
イ 本覚に対する疑問の提示
ロ 五重の問答
(1)菩薩の修行段階を修し終えた者の境地
(2)一切の対立概念を否定した清浄本覚の境地
(3)否定と肯定を重ねても表現しえない一心法界
(4)三自一心摩訶衍の境地
(5)不二摩訶衍の境地
4 『釈論』に説かれる果海と因海
イ 果海と機根・教説
ロ 八種の本法と機根・教説
5 覚りの世界の諸仏と通常の世界の諸仏
6 『華厳経疏』における果分不可説
7 天台の章疏における果分不可説
イ 『摩訶止観』の見解
ロ 『楞伽経』の説く教主
8 法相宗の論における果分不可説
9 三論宗の論における果分不可説
イ 『智度論』の引用
ロ 『般若灯論』の引用
10 密教の説く果分可説
イ 『智度論』の引用
ロ 『菩提場経』の引用
11 法身説法の典拠としての『釈摩訶衍論』の説
12 即身成仏説の典拠
『辯顕密二教論』巻下
13 なぜ密教が最高か
イ 『六波羅蜜経』の引用
ロ 『楞伽経』の引用
14 法身説法の典拠
イ 『楞伽経』の説く法身の説法
ロ 『五秘密経』の説く法身説法
ハ 『瑜祇経』の説く法身説法
ニ 『分別聖位経』の説く法身説法
15 法身説法とは何か――四種法身の説明
イ 変化身の説法
ロ 他受用身の説法
ハ 自性身・自受用身の説法
16 法身説法の典拠と説明
イ 『瑜祇経』の説く法身説法
(1)五智と四種法身の名称
(2)法身の住所
(3)法身の眷属
(4)法身の教化
(5)法身の浄土
(6)法身説法の総括
ロ 『大日経』に説かれる法身説法
ハ 『守護国界主陀羅尼経』に説く法身説法
ニ 『智度論』に説く法身説法
ホ 『密迹金剛経』に説く法身説法
17 顕密二教の特質
あとがき
参考文献
『辯顕密二教論』の全体像
1 顕教と密教
2 法身説法
3 果分の説不
4 『釈摩訶衍論』の重視
5 不読段
6 撰述年代
『辯顕密二教論』巻上
Ⅰ 序論
1 顕教と密教
2 顕密――教えの効能の優劣
3 撰述の目的
Ⅱ 本論
1 顕と密の違い
2 法身説法の証拠
イ 法身説法の証拠を問う
ロ 何故今まで説かれなかったか
ハ 典拠の問答
3 『釈論』による五重の問答
イ 本覚に対する疑問の提示
ロ 五重の問答
(1)菩薩の修行段階を修し終えた者の境地
(2)一切の対立概念を否定した清浄本覚の境地
(3)否定と肯定を重ねても表現しえない一心法界
(4)三自一心摩訶衍の境地
(5)不二摩訶衍の境地
4 『釈論』に説かれる果海と因海
イ 果海と機根・教説
ロ 八種の本法と機根・教説
5 覚りの世界の諸仏と通常の世界の諸仏
6 『華厳経疏』における果分不可説
7 天台の章疏における果分不可説
イ 『摩訶止観』の見解
ロ 『楞伽経』の説く教主
8 法相宗の論における果分不可説
9 三論宗の論における果分不可説
イ 『智度論』の引用
ロ 『般若灯論』の引用
10 密教の説く果分可説
イ 『智度論』の引用
ロ 『菩提場経』の引用
11 法身説法の典拠としての『釈摩訶衍論』の説
12 即身成仏説の典拠
『辯顕密二教論』巻下
13 なぜ密教が最高か
イ 『六波羅蜜経』の引用
ロ 『楞伽経』の引用
14 法身説法の典拠
イ 『楞伽経』の説く法身の説法
ロ 『五秘密経』の説く法身説法
ハ 『瑜祇経』の説く法身説法
ニ 『分別聖位経』の説く法身説法
15 法身説法とは何か――四種法身の説明
イ 変化身の説法
ロ 他受用身の説法
ハ 自性身・自受用身の説法
16 法身説法の典拠と説明
イ 『瑜祇経』の説く法身説法
(1)五智と四種法身の名称
(2)法身の住所
(3)法身の眷属
(4)法身の教化
(5)法身の浄土
(6)法身説法の総括
ロ 『大日経』に説かれる法身説法
ハ 『守護国界主陀羅尼経』に説く法身説法
ニ 『智度論』に説く法身説法
ホ 『密迹金剛経』に説く法身説法
17 顕密二教の特質
あとがき