ザン・オールスターズが国歌をつくるべき?
椎名林檎と能舞台の関係?
アマテラスは日本初のひきこもりだった?
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貴族の「あはれ」・武士の「あっぱれ」?
さまざまな疑問符の先に日本の未来が見えてくる!

日本人の持っている視点・考え方を「方法日本」という軸からわかりやすく解説。 各界の著名人を唸らせた〈連塾 八荒次第〉(全八回)を読みやすく再編集した高速ドキュメント・シリーズ第1弾。

連塾とは

「連塾」とは松岡正剛氏が長年にわたって研究・思索してきた「日本文化の方法」を、未来の経済文化のために伝承することを目的とした特別塾。主催は36人の各界リーダーを発起人とする「連志連衆會」。今回書籍化された「連塾 第一期」では、企業のトップ、デザイナー、クリエイター、芸術家など毎回150名近い塾生が集まったなか、ノンストップ5時間の講義が行われた。複数のゲストを迎え、行われた「連塾 第二期 絆走祭」を経て、現在は「連塾 第三期 JAPAN DEEP」が開催されている。



連塾講義レジュメより

連塾講義レジュメより(※クリックで拡大します。)

書籍情報

連塾 方法日本Ⅰ

神仏たちの秘密

日本の面影の源流を解く

松岡正剛

四六 ● 386頁  発行日:2008年12月
ISBN:978-4-393-33288-7 税込定価:1,890円

神のしめ縄、いろはに仏。隠された日本の秘密をディ ープに解説!入り組んだ「仕組み」を巧みに解体し、 新たに「方法」として構築するための超高速講義。 あなたは、この圧倒的な情報の渦から何を学びとる か……!?

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著者略歴

松岡正剛

1944年、京都生まれ。早稲田大学出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授をへて、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。情報文化と情報技術をつなぐ研究開発に多数携わる。日本文化研究の第一人者でもあり、「日本という方法」を各界リーダーたちに伝承する「連塾」(中間法人連志連衆會主催)などの私塾を定期的に行っている。おもな著書に 『日本という方法』(NHKブックス) 『空海の夢』 『17歳のための世界と日本の見方』 『誰も知らない世界と日本のまちがい』(以上、春秋社) 『松岡正剛千夜千冊』 『ちょっと本気な千夜千冊 虎の巻』(以上、求龍堂) 『白川静 漢字の世界観』(平凡社)他多数。最新作は『連塾 方法日本Ⅰ 神仏たちの秘密』(春秋社)。

本書を読み解く上でのキーワード

てりむくり

てりむくり

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てり」(照り・凹)と「むくり」(起くり・凸)という、矛盾する要素を一体に併せ持つ日本独特の美術様式。神社や銭湯などの屋根にその様式が見られる。本書では西田幾多郎の「絶対矛盾の自己同一」という概念を体現するものとして紹介され、また日本文化の基底、つまり「方法日本」を語る上でかかせないキーポイントとして説明されている。

関連ワード : 「曲」(本書40p)

関連書籍

てりむくり

『てりむくり』

立岩二郎 著
中公文庫

近代の神々と建築

『近代の神々
と建築』

五十嵐太郎 著
廣済堂ライブラリー

善の研究

『善の研究』

西田幾多郎 著
岩波文庫

アワセ・ソロイ・キソイ

日本における代表的な「方法」。あるものをアワセ(合わせ)て、場が成立する。それからソロイ(揃い)として合わせたものを揃えていく。そしてその揃えたものをキソイ(競い)として比較していく。最初から競争や闘いがあるのではなく、まず合わせ、そして競い、さらに揃いにおいて再編集が行われる、という特徴が説かれている。

関連書籍

古事記

『古事記』

倉野 憲司 校注
岩波文庫

連歌とは何か

『連歌とは
何か』

綿抜豊昭 著
講談社選書メチエ

源氏物語 17 絵合

『源氏物語
17 絵合』

和泉書院

梁塵秘抄

『梁塵秘抄』

西郷信綱 著
ちくま学芸文庫

間

間

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日本文化の中核にある概念。AとBを個別のものとして、分けて考えるのではなく、その「間」(あいだ)にあるものを体感しようとすること。よく表れているのが日本のリズムで、「いちとぉ、にいとぉ、さんとぉ」というように拍子の裏と表に「間」を感じるようになっている。

関連ワード : 「間にアワセ」(本書50p)、「主客」(本書102p)、「あの世・この世」(本書120p)

関連書籍

間の研究

『間の研究』

南博 著
講談社

「間」の日本文化

『「間」の日本文化』

剣持武彦 著
朝文社

謡リズムの構造と実技―能…地拍子と技法

『謡リズムの構造と実技
―能…地拍子と技法』

横道万里雄 著
桧書店

もどき

漢字では「」。現代思想風にいえば「シミュラークル」、つまり表象やイメージを模すること。世阿弥の「物学」(ものまね)にも表されているように、日本文化の基には「まねる」という方法がある。「借景」や「あやかり」という方法においてもそれは用いられている。そこには「何をまねるか」「どうまねるか」という方法論があり、それが「」へと繋がっている。方法を「型」という一語に集約することにより、昇華させ、さらに「型破り」「破格」へと導いている。また為政者・権力者は自らの「模倣」を禁じていたが、その「面影」をまねる「うつし」という方法において、そうした権力に対向することが可能となっていたのではないか、と説かれている。

関連ワード : 「ものまね」(本書110p)「型」(本書113p)、「うつし」(本書133p)

関連書籍

風姿花伝

『風姿花伝』

世阿弥 著
岩波文庫

形を遊ぶ (形の文化誌

『形を遊ぶ (形の文化誌)』

杉浦康平他 著
工作舎

KATACHI―特集〈芸道の形〉 形の文化誌 (9)

『KATACHI
―特集〈芸道の形〉 形の文化誌 (9)』

善竹十郎 著
工作舎

動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会

『動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会』

東浩紀 著
講談社現代新書

結び目

結び目

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物語における「結び目」とはある事象を潜ませたり、記憶させたりする関係力のポイント。結び目がきつくなっているとユダヤ教のカバラなどに代表される神秘主義のように、なかなかほどけにくい(理解しにくい)。日本の昔話・神話においてもこうした結び目がたくさんあり、その結び目をほどいていかないことには日本というものがよくわからなくなってしまうのではないか、と語られている。

関連ワード : 「産霊」「熨斗」(本書136p)、「御幣」「社」(本書138p)

関連書籍

文字の美・文字の力

『文字の美・文字の力』

杉浦康平 著
誠文堂新光社

物語編集力

『物語編集力』

松岡正剛著 著
ダイヤモンド社

千の顔をもつ英雄〈上〉

『千の顔をもつ英雄〈上〉』

ジョゼフ キャンベル 著
人文書院

千の顔をもつ英雄〈下

『千の顔をもつ英雄〈下〉』

ジョゼフ キャンベル 著
人文書院

国引き・国造り・国譲り

『出雲国風土記』における「国引き」、『古事記』『日本書紀』における「国造り」「国譲り」の三段階の物語は、日本が文化や技術をどのように他国から受け入れて、どのように発展させていくか、ということのモデルになっている。つまり、まず外から何かをもってきて、それを自前の技術にして組み立てていって、そして最後は「どうぞ」と譲り渡していく。これが「外来のコードを自前のモードにする」、コード技術は外国からもらい、それを編集して日本にあうモードにしていく、という日本社会の特徴である、と語られている。

関連ワード : 「出雲神話」(本書144p)

関連書籍

出雲国風土記

『出雲国風土記』

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女帝と譲位の古代史

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文春新書

五月女ケイ子のレッツ!!古事記

『五月女ケイ子のレッツ!!古事記』

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