越境する天使 パウル・クレー

えっきょうするてんし ぱうる・くれー  
越境する天使 パウル・クレー

宮下誠

四六 ● 328頁
発行日:2009年12月 ISBN:978-4-393-95506-2
口絵16

定価:本体2,800円+税

在庫あり

力なき者がそれでも生き続けるための「悪意と戦略」。20世紀の暴力に絵筆で挑んだ画家のぎりぎりの闘いを追跡した《批評家》からの最期の《手紙》。生死を両眼にとらえながら生きた筆者の、もうひとつのパウル・クレー論。

  *

「此岸でわたしを捕まえることはできない。わたしは好んで死者たちと、未だ生まれざるものとの領域に住みついているから」(パウル・クレー)

「越境する天使」。この言葉からも分かるとおり、筆者は、クレーの芸術は様々な「プラット・ホーム」を自由に往還する、融通無碍な、しかし常に死と向き合った深刻な芸術であると思う。

クレーの2つの眼差しは、片方で、混迷を極めてゆく世界を、
或いはいよいよ生き辛くなってゆく世界を、
悪意に満ちた眼差しで見つめながら、
もう一方の眼差しで、森羅万象の不思議を見詰め、考察し、
深い哲学的な思想で再解釈し、イメージとして残そうとした。
クレーの絵画世界は、その記録である。
(本文より)

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