建築する身体
人間を超えていくために
スピードスケートの競技選手は、薄さ0.9ミリのブレードに乗り、氷と身体との同調をはかる。スキージャンプ競技においては選手は、自らが着地するであろう場所から逆算するかたちで踏切点とその身体のバランスを調整する。さて、それらの行為が日常的に行われているとしたら、はたして“わたし”はどこに存在していて、どのように環境を“切り閉じ”ているのだろうか。身体は希望が詰まった種子であり、建築はその種子を開花させる容器だ。真に人間的な世界の実現を探求する世界的芸術家ARAKAWAが切り開く前人未踏の衝撃的身体論。
2004年に刊行され、スピンオフ企画『トイレット・ブック』がマスメディアから大注目された『建築する身体』を、フランス語翻訳版に収録されている哲学者J・J・ルセルクルによる「序文」(翻訳:塚原史)を増補し、さらにはレイアウトも一新。
2004年に刊行され、スピンオフ企画『トイレット・ブック』がマスメディアから大注目された『建築する身体』を、フランス語翻訳版に収録されている哲学者J・J・ルセルクルによる「序文」(翻訳:塚原史)を増補し、さらにはレイアウトも一新。