ベートーヴェン像 再構築

べーとーう゛ぇんぞうさいこうちく  
ベートーヴェン像 再構築

大崎滋生

A5 ● 1360頁
発行日:2018年7月 ISBN:978-4-393-93211-7
Cコード:3073
3分冊合本

定価:本体18,000円+税

在庫あり

作曲家の創造と社会。21世紀にベートーヴェンはどう読み解かれるべきか。
セイヤー伝記を大きく塗り替える試み。

最新の基礎研究――書簡交換全集・会話帖全集・楽譜新全集校訂報告の全的把握と新作品目録によって可能となった全く新しいベートーヴェン像の地平。2020年(生誕250年)に先駆けてベートーヴェン新時代の到来を告げる労作。見逃されてきた楽譜出版の実態解明と作品の成立・受容の様相を根本から見直す精緻かつダイナミックなアプローチ。

※3分冊合本(384頁 488頁 488頁)


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■"ベートーヴェン像再構築"のためのキーワードから(ごく一部)
発表から百余年、セイヤー(=ダイタース=リーマン)の研究を徹底検証!
・新カタログがあぶり出す国外での精力的な出版活動とその意味
・作品番号と作曲時期の「ずれ」はこうして起こった
・Op.番号には17もの番号空白があった
・出版をめぐる交渉・駆け引き、戦時下の経済低迷に晒される
・さまざまな献呈のありかた:献呈行為に託されたメッセージ
フランス革命戦争〜ナポレオン戦争(1792-1815)に翻弄され続けた青年〜壮年期
・2週間とされた第1回ヴィーン旅行の謎:5ヶ月近いヴィーン・バイエルン武者修行だった
・「モーツァルトの精神をハイドンの手から」再考
・結果としてのヴィーン定住:ボン宮廷の消滅が退路を断った
・「ハイリゲンシュタットの遺書」と見過ごされてきた作品群(ピアノ変奏曲Op.34,35とオラトリオ《オリーブ山のキリスト》):“傑作の森”のミッシング・リンク
・パリ進出計画(《エロイカ》、《ヴァルトシュタイン》《クロイツェル》)が実現しなかったわけ
・「大作」作曲時の経済的困難、"ベートーヴェン・オフィス"の功罪
・《運命》と《田園》、同じ二人の貴族への共同献呈は何を意味していたのか
・《ヴェスタの火》放棄にはじまる《フィデリオ》完成までの長い道程を当時のオペラ上演の全貌に位置づける
・三貴族による生涯年金の支給実態、通貨下落の直撃、そして裁判闘争
・ヴィーン離脱表明から年金支給開始に急展開の動きを追う
・著作権を自ら守る闘争、国際的時間差多発出版という戦略:《皇帝》の最初の出版はロンドンだった
中期から後期へ
・生涯全開期はなぜ“沈黙の時代”と呼ばれたか
・次弟カール一家への援助と借金、末弟ヨハン像の見直し、そして甥カールとの関係:家族として、秘書として…
・シンドラーの会話帳破棄・改竄の真相:後世の誤った像の元凶を糾す
・後期のピアノ作品はすべて「パンのため」!? 《ミサ・ソレムニス》と《第9》

 

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