ハイドン&モーツァルト 弦楽四重奏曲を聴く

著者 井上 太郎
ジャンル 音楽書 > 演奏・鑑賞 > 未分類
出版年月日 2011/02/20
ISBN 9784393931936
Cコード 0073
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 2,750円(本体2,500円+税)
在庫 在庫僅少
好評の『ハイドン 106の交響曲を聴く』に続き、
読者からの多数のリクエストにお答えして、いよいよ登場です!

古典派音楽の精華、弦楽四重奏の世界。
本書を案内役に、珠玉の名曲をじっくりと味わってみませんか?


ハイドンのOp.1から最晩年のOp.103までの弦楽四重奏曲67曲、四重奏の先駆けとなった弦楽トリオ(ディヴェルディメント)21曲、そしてモーツァルトの弦楽四重奏曲23曲。
それぞれの曲の聴きどころと作曲にまつわるエピソードを、楽譜とともに紹介します。
親子ほど年齢差のあるハイドンとモーツァルトですが、お互いの作品を学び、刺激を受けながら、作曲技法をみがき、音楽観を深めていきました。
その過程を探る著者の眼差しは、鋭い洞察力と、2人の作曲家への共感と愛情にあふれており、読み応え十分です。


【著者あとがきより】
ハイドンは弦楽四重奏曲を、最初はディヴェルティメントやカッサシオーンといった名目で、つまり楷書で書いていたのだ。ところが作品20あたりから彼独特の崩し字が入り始める。それが彼の弦楽四重奏曲の魅力となるのだ。モーツァルトは終始、楷書で書いている。それにより生まれる音楽の素晴らしさはハイドンをしのぐものさえあった。しかし彼は、崩し字を書くにはまだ若かったのである。
はじめに

Ⅰ 先駆

同時代の作曲家たち
ハイドン:3つの弦楽器による合奏の試み
ハイドン:4つの弦楽器による合奏の最初の試み Op.1, Op.2
ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.9
ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.17
モーツァルト:弦楽四重奏曲の最初の試み 《ローディ》K.80
モーツァルト:《ミラノ四重奏曲》K.155~160
モーツァルト:《ウィーン四重奏曲》K.168~173

Ⅱ 邂逅

ハイドン:《太陽四重奏曲》Op.20
ハイドン:《ロシア四重奏曲》Op.33
モーツァルト:ハイドンに捧げた弦楽四重奏曲《ハイドン四重奏曲》K.387, 421, 428, 458, 464, 465

Ⅲ 競演

ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.42
モーツァルト:《ホフマイスター》K.499
ハイドン:《プロイセン王献呈セット》Op.50
モーツァルト:《プロイセン王献呈セット》K.575, 589, 590
ハイドン:《第1トスト四重奏曲》Op.54, Op.55
ハイドンの1回目の渡英
ハイドン:《第2トスト四重奏曲集》Op.64

Ⅳ 新時代へ

ハイドンの見たロンドン
ハイドンの2回目の渡英
ハイドン:《アポニー四重奏曲》Op.71, Op.74
ハイドン:《エルデーディ四重奏曲》Op.76
ハイドン:弦楽四重奏曲Op.77
ハイドン:最後の弦楽四重奏曲Op.103
ハイドン:最晩年の対話から

* * * * *

主要参考文献
付録:ハイドン&モーツァルト 弦楽四重奏曲のおよその演奏時間
あとがき
人名索引

〔カバー装画〕勝部浩明
〔装幀〕本田進

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