オーケストラの文明史

ヨーロッパ三千年の夢

著者 小宮 正安
ジャンル 音楽書 > 音楽史・音楽学
出版年月日 2011/09/25
ISBN 9784393930274
Cコード 0073
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税)
在庫 在庫あり
オーケストラはいつ生まれ、なぜ現在の姿をとるようになったのか?

人々がその響きに託してきた夢とは? 

時代によって変転するオーケストラの姿を描き、その響きに深く刻み込まれたヨーロッパの文化・思想を鮮やかに浮き彫りにした好著。


装画:マックス・オッペンハイマー「オーケストラ:ウィーン・フィルを指揮するグスタフ・マーラー」

装幀:本田進

(目次)
1 古代世界への憧憬
ギリシア劇場の一空間/オペラ『オルフェオ』/アカデミーと呼ばれたオーケストラ

2 宮廷という宇宙
礼拝堂に入り込んだ器楽/覚醒した「個」の集団/聖から俗へ/エクス・マキーナ

3 ボーダーとボーダーレス
究極のローカル・カラー/絶対主義と通奏低音/宇宙の調和と君主の権威/フィルハーモニー=調和への愛

4 覚醒の響き
百科全書になかった「オーケストラ」/ライプツィヒの場合/クローズアップされる弦四部

5 交響楽団とベートーヴェン
啓蒙君主の改革 私から公へ/公共性をそなえたメディアとして/異彩を放つ「第九」

6 「普遍性」とオーケストラ
聖典となった楽譜と特殊楽器/小さな王たちの改革/「普遍の響き」の光と影

7 専門家のユートピア
ディレッタントとは何だったか/定期演奏会の不思議/平等の時代の教育

8 機械仕掛けの管弦楽? 
機械劇場と化したオーケストラ/新たな発見――「精神性」/聖所としてのコンサート・ホール

9 共同体の夢と現実
コンサートマスターの立ち位置/指揮者は英雄か?/エリートvs俗物/消されたオーケストラ

10 崩れゆく世界の彼方に
「室内交響曲」の衝撃/変わり果てたオーケストラ/楽隊からオーケストラへ 日本の場合/日本型「共同体」の難しさ/新たな共同体を目指して

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(本体2,200円+税)

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