オーケストラの文明史
ヨーロッパ三千年の夢
オーケストラはいつ生まれ、なぜ現在の姿をとるようになったのか?
人々がその響きに託してきた夢とは?
時代によって変転するオーケストラの姿を描き、その響きに深く刻み込まれたヨーロッパの文化・思想を鮮やかに浮き彫りにした好著。
装画:マックス・オッペンハイマー「オーケストラ:ウィーン・フィルを指揮するグスタフ・マーラー」
装幀:本田進
(目次)
1 古代世界への憧憬
ギリシア劇場の一空間/オペラ『オルフェオ』/アカデミーと呼ばれたオーケストラ
2 宮廷という宇宙
礼拝堂に入り込んだ器楽/覚醒した「個」の集団/聖から俗へ/エクス・マキーナ
3 ボーダーとボーダーレス
究極のローカル・カラー/絶対主義と通奏低音/宇宙の調和と君主の権威/フィルハーモニー=調和への愛
4 覚醒の響き
百科全書になかった「オーケストラ」/ライプツィヒの場合/クローズアップされる弦四部
5 交響楽団とベートーヴェン
啓蒙君主の改革 私から公へ/公共性をそなえたメディアとして/異彩を放つ「第九」
6 「普遍性」とオーケストラ
聖典となった楽譜と特殊楽器/小さな王たちの改革/「普遍の響き」の光と影
7 専門家のユートピア
ディレッタントとは何だったか/定期演奏会の不思議/平等の時代の教育
8 機械仕掛けの管弦楽?
機械劇場と化したオーケストラ/新たな発見――「精神性」/聖所としてのコンサート・ホール
9 共同体の夢と現実
コンサートマスターの立ち位置/指揮者は英雄か?/エリートvs俗物/消されたオーケストラ
10 崩れゆく世界の彼方に
「室内交響曲」の衝撃/変わり果てたオーケストラ/楽隊からオーケストラへ 日本の場合/日本型「共同体」の難しさ/新たな共同体を目指して
人々がその響きに託してきた夢とは?
時代によって変転するオーケストラの姿を描き、その響きに深く刻み込まれたヨーロッパの文化・思想を鮮やかに浮き彫りにした好著。
装画:マックス・オッペンハイマー「オーケストラ:ウィーン・フィルを指揮するグスタフ・マーラー」
装幀:本田進
(目次)
1 古代世界への憧憬
ギリシア劇場の一空間/オペラ『オルフェオ』/アカデミーと呼ばれたオーケストラ
2 宮廷という宇宙
礼拝堂に入り込んだ器楽/覚醒した「個」の集団/聖から俗へ/エクス・マキーナ
3 ボーダーとボーダーレス
究極のローカル・カラー/絶対主義と通奏低音/宇宙の調和と君主の権威/フィルハーモニー=調和への愛
4 覚醒の響き
百科全書になかった「オーケストラ」/ライプツィヒの場合/クローズアップされる弦四部
5 交響楽団とベートーヴェン
啓蒙君主の改革 私から公へ/公共性をそなえたメディアとして/異彩を放つ「第九」
6 「普遍性」とオーケストラ
聖典となった楽譜と特殊楽器/小さな王たちの改革/「普遍の響き」の光と影
7 専門家のユートピア
ディレッタントとは何だったか/定期演奏会の不思議/平等の時代の教育
8 機械仕掛けの管弦楽?
機械劇場と化したオーケストラ/新たな発見――「精神性」/聖所としてのコンサート・ホール
9 共同体の夢と現実
コンサートマスターの立ち位置/指揮者は英雄か?/エリートvs俗物/消されたオーケストラ
10 崩れゆく世界の彼方に
「室内交響曲」の衝撃/変わり果てたオーケストラ/楽隊からオーケストラへ 日本の場合/日本型「共同体」の難しさ/新たな共同体を目指して