病院で死ぬのはもったいない 〈いのち〉を受けとめる新しい町へ

びょういんでしぬのはもったいない  いのちをうけとめるあたらしいまちへ
病院で死ぬのはもったいない

山崎章郎 / 二ノ坂保喜
米沢慧

四六 ● 304頁
発行日:2012年8月 ISBN:978-4-393-36521-2

定価:本体1,800円+税

在庫あり

いま、ホスピスは町の中へ――ホスピスケアとは何かを問い続けるホスピスと在宅医療の先駆者が、20年の実践を持ち寄り、地域全体でいのちを受けとめるコミュニティケアの可能性を投げかける。
病のみならず、老い、障碍、子育てによる孤立を防ぎ、ホスピスケアを地域の困っている人へ拡げてゆく、コミュニティの未来を伝える希望の書。

身近な家族の誰かが亡くなるということ、それを看取るということ、これは人生における最大のイベントです。その大切なイベントを、家族・友人・知人たちが地域社会のなかでしっかりとやり遂げるということ、それはその後残された人たちが、自分たちでも看取れるんだ、過剰な医療が施されなければ、人の死は穏やかであり、死は自然な出来事なんだ、と、それまでとは違った死生観を持ち、また本人の思いにきちんと応えられたと胸張って生きていくことに繋がっていくのです。その一大イベントを病院の無機質な空間のなかで、専門家に委ねて、亡くなっていくのはもったいなさすぎると思います。 ―山崎章郎


ホスピスの始まりは19世紀末のアイルランドにあるといわれます。数百年にわたるイギリスの圧政下で苦しんでいた人たちに、せめて最期だけでも温かな場所を用意したいと手をさしのべたのが、マザー・メアリー・エイケンヘッドをはじめとする修道女たちでした。家族がいない人には、家族でない誰かが手を差しのべた。もしかしたら、その資格――責任でしょうか――は私たちにもあるのかもしれません。広い視野で考えるなら、それはコミュニティによる支え、コミュニティケアへと広がる可能性を秘めているのだと思います。―二ノ坂保喜


健康で長生き。QOL、生活の質、いのちの質が大事……けれど、そう主張すればするほど、がん、あるいは寝たきりに認知症といった現実が待っています。健康寿命のあとの予後余命っていう介助を必要とする現実が待っています。大事なのはそのいのちの姿を否定しないで受けとめていく、それが大きな課題になる。
ここでも病を超えた新たなホスピスケアのあり方が期待されると思うんです。それは、いのちの質ではなく「いのちの深さ」という眼差しで高齢者の病や障害を受けとめ肯定し支えるということです。―米沢慧

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