〈日本文化〉は、はたして日本独自のものであり、伝統的で優れたものなのか。あたかも自明のものとされている前提にメスを入れ、DNA分析・認知宗教学・リバースエンジニアリングなどの最先端の科学とグローバルな視点から検証する。
はじめに 複雑な渦の中にある〈日本文化〉
第一章 DNAで読む日本人の形成史
第二章 神仏はなぜ人のかたちをしているのか ――擬人観の認知科学
第三章 アフォーダンスと生態学的倫理の構築
第四章 ローカルな生活世界から見える現代日本 ――人類学者の視点から
第五章 現代日本宗教のリバースエンジニアリング ――今を観察することから始める
あとがき