実践の公共哲学
福祉・科学・宗教
震災からの復旧、脱原発、貧困や少子高齢化対策――日本社会の変革は待ったなし。だが、どのような社会をめざすか誰も青写真が描けない。政治が無能なだけではない。そもそも日本には、望むべき社会を基礎づける哲学が欠けているからだ。本書はその空白を埋めるべく、存在論、認識論、宗教など基礎から見直し、経済や道徳哲学の既存の理論を改良しつつ、公共の新しい意味を提示し、福祉や生活現場の指針の提示へまで再構築を試みる、まさに3.11以降の社会哲学のマニフェストである。