医学とはどのような学問か

医学概論・医学哲学講義

患者の人格的ケアを等閑に付す科学至上主義や研究不正の問題、医学教育の現状と反省などを切り口に、あるべき医学について明快講義。

著者 杉岡 良彦
ジャンル 哲学・思想 > 哲学
出版年月日 2019/10/21
ISBN 9784393323830
Cコード 0047
判型・ページ数 4-6・292ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税)
在庫 在庫あり
医学とはなにか。どうあるべきか。患者の人格的ケアを等閑に付す科学至上主義や、ディオバン事件などの研究不正、さらには医学教育の現状と反省にいたるまで、前著『哲学としての医学概論』で学会賞・湯浅泰雄著作賞を受賞した著者が初学者にも分かりやすい語り口で明快講義。医学を根底から吟味し、病と人生について考えるための15講。


「じんぶん堂 powered by 好書好日」に関連記事を掲載しました
 → 「新型コロナウイルスと医学という学問(上) 専門家の意見が一致しないのは当然」
 → 「新型コロナウイルスと医学という学問(下) ウイルスと共存し耐えるのも人間の健康的な強さ」
はじめに
第1講 医学哲学とはⅠ ――医学の哲学と科学の問題
第2講 医学哲学とはⅡ ――医学哲学と農学原論の比較を通じて医学の全体像を問う
第3講 医学の科学論Ⅰ ――分子生物学と臨床疫学/EBM
第4講 医学の科学論Ⅱ――臨床疫学/EBMの意義とNBM
第5講 医学の人間観Ⅰ ――医学は人間をどのように考えるのか
第6講 医学の人間観Ⅱ ――フランクルの人間観と次元的人間論
第7講 医療倫理と医療制度Ⅰ ――医療倫理はなぜ必要なのか
第8講 医療倫理と医療制度Ⅱ ――医療技術の発展と人間の尊厳
第9講 医学における「価値」の問題Ⅰ ――医学は何を目指しているのか
第10講 医学における「価値」の問題Ⅱ――健康とは苦しみを取り除くことなのか
第11講 現代医学の諸問題Ⅰ ――研究不正の問題を考える
第12講 現代医学の諸問題Ⅱ ――代替医療や統合医療は疑似科学か
第13講 医学教育における教養教育の意義を考える ――医学概論の観点から
第14講 孤独に関する医学的研究と人間の孤独性
第15講 生物心理社会―スピリチュアルモデルと精神的人格
 事項索引
 人名索引

ご注文

定価2,420円
(本体2,200円+税)

ネット書店で購入

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 春秋社のwebマガジン はるとあき

  • 新・マンダラ塗り絵ギャラリー

  • 倍音

  • JASRAC許諾 第9016158001Y43128号

  • 楽譜・音楽書祭り2023